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SEO対策は意味ない?そう言われる理由と、成果が出やすい会社・出にくい会社

「SEO対策は意味ない」と言われる理由を整理し、本当に意味のないSEOと、成果が出やすい会社・出にくい会社の違いを解説。AI検索が広がる中でのSEOの考え方と、意味のある取り組みにするための4つの条件を、中小企業向けにまとめます。

「SEO対策は意味ないって聞いたけど、本当?」「お金をかけて記事を作ったのに、問い合わせが増えなかった」——SEOを検討している、または一度取り組んだ中小企業の方から、よく聞く声です。

先に結論をお伝えすると、SEOは、すべての会社にとって意味があるわけではありません。 ただ、「意味ない」と言われる理由の多くは、SEOそのものではなく、やり方や向き不向きにあります。自社がSEOに向いているかを見極め、意味のある取り組み方をすれば、広告費をかけずに集客できる経路を育てられます。

この記事では、「意味ない」と言われる理由、本当に意味のないSEO対策、SEOが向いている会社・向いていない会社、AI検索が広がる中での考え方、意味のある取り組みにするための条件までをまとめます。

「SEO対策は意味ない」と言われる5つの理由

1. 成果が出るまでに時間がかかる

SEOは、記事やページを公開してから検索結果で評価されるまでに時間がかかります。Googleの公式ガイドでも、変更が検索結果に反映されるまでに数時間から数か月かかることがあるとされています。数週間で成果を求めると、「意味がなかった」と感じやすくなります。

2. 順位は保証されず、変動もする

検索順位はGoogleが決めるもので、誰にも保証できません。Googleは検索の仕組みを継続的に改善しているため、一度上位に表示されたページの順位が下がることもあります。

3. アクセスが増えても、問い合わせにつながらない

検索数の多いキーワードで上位に表示されても、そのキーワードで検索する人が自社のお客さまでなければ、問い合わせにはつながりません。「アクセスは増えたのに売上が変わらない」という経験から、意味がないと感じる会社もあります。

4. 検索結果でクリックされにくい場面が増えている

検索結果には、広告や地図、AIによる回答の要約など、通常の検索結果以外の情報も表示されるようになっています。検索した人が検索結果だけで知りたいことを確認できる場合、サイトがクリックされないこともあります。

5. 間違ったSEOで成果が出なかった経験

内容の薄い記事を大量に作る、お金を払ってリンクを集めるといった方法で、成果が出なかった、むしろ順位が下がったという経験から、「SEOは意味ない」と考える会社もあります。

本当に意味がないSEO対策

「意味ない」と言われる理由のうち、5つ目は、そもそも効果のない方法を選んでいたことが原因です。次のような方法は、効果がないか、かえって逆効果になるおそれがあります。

意味がない方法 なぜ意味がないか
キーワードを不自然に詰め込む Googleのスパムに関するポリシーで禁止されている
お金を払ってリンクを集める 順位の操作を目的としたリンクの売買は、リンクスパムにあたる
読む人の役に立たない記事を大量に作る 価値のないページの量産は、スパムにあたるおそれがある
meta keywords を設定する Googleは、Google検索ではこのタグを使っていない
文字数を増やすことだけを目的にする 文字数が多いことと、読む人の疑問に答えていることは別
記事を書いたまま放置する 情報が古くなり、検索した人の知りたいことからずれていく

逆に言えば、これらを避け、読む人の役に立つページを作り、見直し続けることが、意味のあるSEOの基本です。

SEOが向いている会社・向いていない会社

SEOが意味を持つかどうかは、会社や商材によって大きく変わります。次の図で、自社がどちらに近いかを確かめてみてください。

SEOが向いている会社と、向いていない(ほかの手段を先に考えたい)会社を比べた図。向いている会社は、自社のサービスが検索されている、比較・検討に時間がかかる商材、専門知識や事例を記事にできる、数か月以上続けられる。向いていない会社は、ほとんど検索されない新しい商材、すぐに売上が必要、紹介や口コミだけで依頼先が決まる、記事を作り続ける時間も予算もない。
図1:SEOが向いている会社・ほかの手段を先に考えたい会社

SEOが向いている会社

  • 自社のサービスが検索されている: お客さまが、サービス名や悩みで検索している
  • 比較・検討に時間がかかる商材: BtoBのサービスや高額な商品など、調べてから依頼する人が多い
  • 専門知識や事例を記事にできる: 自社の経験を、お客さまの疑問への答えとして書ける
  • 数か月以上続けられる: 社内の時間か、外部に頼む予算を確保できる

ほかの手段を先に考えたい会社

  • ほとんど検索されない新しい商材: 検索されていなければ、SEOで見つけてもらうことはできません。SNSや展示会、紹介など、検索以外の手段から考えます
  • すぐに売上が必要: SEOは時間がかかるため、まずは広告など即効性のある手段を組み合わせます
  • 紹介や口コミだけで依頼先が決まる業界: 検索して比べる人が少なければ、SEOの効果は限られます
  • 記事を作り続ける時間も予算もない: 少しずつでも続けられる体制がなければ、成果は積み上がりません

向いていない条件に当てはまる場合でも、SEOが無意味になるわけではありません。ただ、先にほかの手段に力を入れ、SEOは無理のない範囲で続けるほうが合っていることがあります。SEOと広告のどちらから始めるかは、SEOとリスティング広告、どちらから始めるかで解説しています。

SEOを始める前に確かめたい3つのこと

自社がSEOに向いているかどうかは、始める前にある程度確かめられます。

1. お客さまが使う言葉は、検索されているか

お客さまが自社のサービスを探すときに使いそうな言葉が、実際にどれくらい検索されているかを調べます。Google広告の「キーワードプランナー」などで、月間検索数の目安を確認できます。すでにサイトがある場合は、Search Console(Googleの検索結果での表示状況を確認できる無料ツール)で、どんな言葉で表示されているかを見るのが手軽です。

2. 検索結果に、どんなサイトが並んでいるか

狙いたい言葉で実際に検索し、上位にどんなサイトが表示されているかを確認します。大手のメディアや有名な企業ばかりが並んでいる言葉は、短期間で上位を目指すのは難しいため、もう少し具体的な言葉から始めます。

3. 続ける体制を用意できるか

記事を書く人、内容を確認する人、数字を見て見直す人を、社内で用意できるか、外部に頼む予算があるかを確認します。月に1〜2本でも、無理なく続けられる量を決めておくことが大切です。

AI検索が広がる中で、SEOをどう考えるか

生成AIを使った検索が広がり、「これからはSEOより、AIに取り上げられるための対策が必要」という声も聞かれます。日本でも、Googleの検索結果に「AIによる概要」と呼ばれる、AIによる回答の要約が表示される場面があります。

ただ、Googleは、「AIによる概要」などのAI機能にサイトが表示されるために、追加の技術的な要件や特別な最適化は必要なく、これまでと同じSEOの基本が当てはまるという趣旨の説明をしています。表示されるには、ページがGoogleに登録され、検索結果に説明文を表示できる状態であることが前提で、表示が保証されるわけではありません。AIによる回答の中にも、情報の出どころとしてサイトへのリンクが表示されることがあります。

中小企業にとって大切なことは、大きくは変わりません。

  • 検索した人の疑問に、正確に、分かりやすく答えるページを作る
  • 自社の経験や事例など、ほかのサイトにはない情報を入れる
  • 誰が書いたのか、どんな会社なのかを明らかにする

こうした取り組みは、通常の検索結果でも、AIによる回答でも、評価されやすい土台になります。

意味のあるSEOにするための4つの条件

SEOを「意味のある取り組み」にするために、次の4つを押さえておきましょう。

意味のあるSEOにするための4つの条件を示した図。1.問い合わせにつながる検索を狙う(アクセスの多さより、お客さまの検索を選ぶ)。2.自社にしか書けない内容を入れる(経験・事例・現場の知識)。3.受け皿と計測を整える(問い合わせまでの導線と、GA4・Search Console)。4.数字を見て見直し続ける(公開して終わりにしない)。
図2:意味のあるSEOにするための4つの条件

1. 問い合わせにつながる検索を狙う

検索数の多さだけで狙うキーワードを選ぶと、アクセスは増えても問い合わせにつながりません。「サービス名+費用」「〜の選び方」など、依頼を検討している人が調べる言葉から優先しましょう。

2. 自社にしか書けない内容を入れる

ほかのサイトをまとめ直しただけの記事では、選ばれる理由がありません。自社の経験、事例、現場で聞かれる質問など、自社にしか書けない内容を必ず入れます。

3. 受け皿と計測を整える

アクセスが増えても、問い合わせの入口が分かりにくければ成果になりません。問い合わせまでの導線を整え、GA4と Search Console で、どの記事が問い合わせにつながっているかを確かめられるようにしておきます。

4. 数字を見て見直し続ける

公開した記事は、Search Console の数字を見ながら、タイトルや内容を見直していきます。SEOは「作って終わり」ではなく、「育てていく」取り組みです。

自分で進める場合の具体的な手順は、SEO対策は自分でできる?にまとめています。

よくある質問

今からSEOを始めても遅いですか?

遅いということはありません。検索している人がいる限り、その疑問に答えるページには見つけてもらえる可能性があります。ただし、競合が強いキーワードで短期間に上位を目指すのは難しいため、自社の強みが生かせる、具体的なテーマから始めるのがおすすめです。

SNSで集客できていれば、SEOは必要ありませんか?

お客さまがSNSで依頼先を決めている業界なら、SNSを優先するのは合理的です。一方で、SNSで知った人も、依頼する前に会社名やサービス名で検索して確かめることがあります。少なくとも、会社名やサービス名で検索したときに、必要な情報が分かるページは整えておきましょう。

SEOをやめるかどうかは、何を見て判断すればいいですか?

Search Console で、狙ったキーワードでの表示回数や順位が増えているか、記事から問い合わせにつながっているかを確認します。数か月続けても表示回数が増えない場合は、狙うキーワードや記事の内容を見直しましょう。判断する時期と見る数字は、始める前に決めておくと迷いません。

生成AIで記事を量産すれば、SEOの効果は出ますか?

AIを使うこと自体は禁止されていませんが、読む人に価値を足さないページの量産は、スパムにあたるおそれがあります。AIの使い方の注意点は、SEO対策は自分でできる?のよくある質問でも解説しています。

SEOと広告、どちらにお金をかけるべきですか?

すぐに問い合わせが必要なら広告、時間をかけて集客の土台を作りたいならSEOが向いています。広告で問い合わせにつながるキーワードを確かめ、SEOで積み上げるという組み合わせ方もあります。費用の考え方はSEO対策の費用相場もご覧ください。

まとめ

  • 「SEOは意味ない」と言われる理由の多くは、時間がかかること、やり方の誤り、向き不向き
  • キーワードの詰め込みやリンクの購入、価値のない記事の量産は、本当に意味がない
  • 検索されている商材、比較に時間がかかる商材、専門知識を記事にできる会社は、SEOに向いている
  • AI検索が広がっても、検索した人の疑問に正確に答え、自社ならではの情報を入れるという基本は変わらない
  • 問い合わせにつながる検索を狙い、受け皿と計測を整え、見直し続けることで意味のあるSEOになる

SEOは、どの会社にも同じように効く万能の方法ではありません。自社に合うかを見極めたうえで、合う場合は無理のないペースで続けていきましょう。


参考

  • #SEO対策
  • #AI検索
  • #コンテンツSEO
  • #集客の進め方

この記事を書いた人

浜田 耕輔Polatier 運営者 / Webマーケター・ウェブ解析士

WEBマーケティング歴11年のウェブ解析士。サイト制作、Web広告運用、CRMなどの導入支援まで幅広く担当してきた。不動産業界とSaaS(toB)でのマーケティング経験を持つ。

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