SEO対策の費用相場は?料金体系と、外注・自社対応の判断ポイント
SEO対策の費用は、依頼する内容と料金体系で大きく変わります。コンサル・内部対策・記事制作の費用の考え方、月額・スポット・成果報酬の違い、見積もりの比べ方、外注と自社対応の判断基準を中小企業向けに解説します。
「SEO対策を頼みたいけれど、月にいくらかかるのか分からない」「見積もりを取ったら、会社によって金額がバラバラだった」——SEOを検討しはじめた中小企業の方から、よく聞く悩みです。
先に結論をお伝えすると、SEO対策の費用は何を頼むかとどの料金体系かで大きく変わるため、「相場」の金額だけを見て判断することはできません。見積もりを比べるときは、含まれる作業をそろえ、契約期間の総額で比べるのが基本です。
この記事では、SEO対策の内容ごとの費用の考え方、料金体系の違い、見積もりの比べ方、注意したい業者の特徴、外注するか自社で対応するかの判断基準までをまとめます。特定の会社を勧める記事ではなく、自社に合う依頼の仕方を判断するための材料として読んでください。
SEO対策の費用は「何を頼むか」で決まる
ひとくちに「SEO対策」と言っても、頼める内容はさまざまです。主なものは次の4つです。
| 依頼する内容 | どんな作業か | 費用のかかり方 |
|---|---|---|
| SEOコンサルティング | サイトの現状分析、狙うキーワードの設計、改善点の提案、効果の振り返り | 月額で継続することが多い |
| 内部対策 | ページのタイトルや見出し、サイトの構造、表示速度など、サイトの作りを整える | 調査と改善提案をまとめて1回ごとに依頼する形(スポット)が多く見られる。実際の修正作業は別料金になることも |
| 記事制作(コンテンツSEO) | 狙うキーワードで検索する人の疑問に答える記事を作る | 1本ごと、または「月2本」などの本数を決めた月額 |
| 外部対策 | 他のサイトから自社サイトへのリンク(被リンク)を増やす | 注意が必要(後述) |
公開情報で多く見られる金額の例
SEO会社などが公開している料金情報(2026年10月時点)を見ると、次のような金額の例が多く見られます(※ 実際の金額は、サイトの規模や作業の範囲によって大きく変わるため、見積もりで確認してください)。
- SEOコンサルティング: 月額10万〜50万円とする例が多く見られます。大規模なサイトでは、さらに高くなることもあります。
- 記事制作: 3,000字前後の一般的な記事で、1本2.5万〜5万円とする例が多く見られます。専門家の監修が必要な医療・お金などの分野では、より高く設定している例もあります。
同じ「月額◯万円」でも、記事制作が含まれるのか、サイトの修正作業までしてくれるのかで、中身は大きく違います。金額だけを並べて比べないことが大切です。
外部対策(被リンク)には注意する
「被リンクを増やします」といった、リンクを売る形の外部対策には注意が必要です。Googleは、検索順位を操作することを目的にリンクを売買する行為を、スパムに関するポリシーの「リンクスパム」として禁止しています。違反と判断されると、順位が下がったり、検索結果に表示されなくなったりするおそれがあります。
料金体系は3つ:月額固定・スポット・成果報酬
SEO対策の料金体系は、主に次の3つです。
月額固定型
毎月決まった金額を支払い、継続して分析・改善・記事制作などを行ってもらう形です。SEOは効果が出るまでに時間がかかるため、よく見られる形です。
- よい点: 毎月の費用が読みやすく、改善を続けられる
- 注意点: 最低契約期間(6か月や12か月など)が決められている場合がある。成果が出なくても費用はかかる
スポット型
サイトの診断や内部対策の提案、サイトのリニューアル時の設計など、1回ごとに費用を支払う形です。
- よい点: 必要なときだけ頼める。社内で対応できる会社なら、方針だけ外部に決めてもらう使い方もできる
- 注意点: 提案を受けても、実際に直す人が社内にいないと成果につながらない
成果報酬型
指定したキーワードで上位に表示された日だけ費用がかかる、といった形です。
- よい点: 順位が上がらなければ費用がかからない
- 注意点: 対象のキーワードが「検索数の少ない語」や「問い合わせにつながりにくい語」になっていないかを確認する必要があります。また、順位を上げるために、ガイドラインに違反する被リンクなどの手法が使われていないかも確認が必要です
Googleは公式に、「Google で一番上に掲載されることは誰にも保証できません」と説明しています。順位を保証するとうたう業者には、特に注意しましょう。
見積もりは「契約期間の総額」で比べる
SEOの見積もりは、月額の安さだけでは比べられません。初期費用や最低契約期間、別料金の作業を含めて、契約期間の総額に直して比べます。
たとえば、12か月契約で次の3つの見積もりがあったとします(数字は説明のための仮のものです)。
| 見積もり | 月額 | 初期費用 | 別料金 | 12か月の総額 |
|---|---|---|---|---|
| A社 | 15万円(記事月2本込み) | なし | なし | 180万円 |
| B社 | 12万円(記事月2本込み) | 30万円 | なし | 174万円 |
| C社 | 10万円(記事は別) | なし | 記事1本3万円×月2本 | 192万円 |
月額だけを見るとC社がもっとも安く見えますが、記事制作が別料金のため、総額ではもっとも高くなります。見積もりを受け取ったら、同じ作業内容・同じ期間の総額にそろえてから比べましょう。
見積もりで確認しておきたいポイント
見積もりや提案を受けたときは、次の点を確認しておくと、契約後の「思っていたのと違う」を防げます。
- 料金に含まれる作業と成果物: 分析レポートだけなのか、記事の執筆やサイトの修正までしてくれるのか。月に何本・何ページか。
- 社内に残る作業: 記事の内容確認、事例や写真の提供、サイトの修正など、自社で対応する必要がある作業と、その時間の目安。
- 最低契約期間と解約の条件: 途中で解約できるか、解約の申し出はいつまでか。
- 効果の測り方: 順位だけでなく、自然検索からのアクセスや問い合わせの数で振り返るか。いつ頃、どんな結果を見込んでいるか。
- データとアカウントの持ち主: Google Search Console(検索での表示状況を確認できる無料ツール)やGoogleアナリティクス(GA4)は自社のアカウントで管理し、外部には権限を付与する形にできるか。作った記事の権利は自社に残るか。
- 担当者: 実際に分析や記事の作成を担当する人と、契約前に話せるか。
Googleの公式ページでも、SEO業者を選ぶときは、期待される結果とその時期や、成果の測り方などを確認するようすすめています。
注意したいSEO業者の特徴
Googleは、SEO業者を選ぶときの注意点を公式に公開しています。次のような特徴がある業者には注意しましょう。
- 順位を保証する: 「1位を約束します」といったうたい文句。上位表示は誰にも保証できません。
- Googleとの「特別な関係」をうたう: Googleに頼んで自然検索の順位を上げてもらえるような、特別な関係や裏口はありません(お金を払って表示できるのは「広告」の枠だけで、自然検索とは別です)。
- 作業の内容を説明しない: 何をしたのかを聞いても、はっきり答えない。
- 被リンクの販売を持ちかける: 前述のとおり、リンクスパムにあたるおそれがあります。
- 突然の営業メール: 面識のない会社から、いきなり「御社のサイトを上位表示できます」といったメールが届く。
また、初めてのSEO会社にサイトの診断を頼むときは、いきなり全ての権限を渡すのではなく、まずは Google Search Console の読み取り権限だけを付与するのが安全です。
外注するか、自社で対応するかの判断基準
SEOは、すべてを外部に任せるか、すべてを自社でやるかの二択ではありません。作業ごとに、社内でやるか外に出すかを分けて考えると、費用を抑えながら成果を出しやすくなります。
外注が向いている会社
- 社内にSEOの知識がなく、何から始めればいいか分からない
- サイトの構造や表示速度など、技術的な改善が必要
- 記事を書く時間を社内で確保できない
自社での対応が向いている会社
- 自社の商品やお客さまについて詳しく書ける人が社内にいる
- 週に数時間でも、記事づくりやサイトの更新に時間を割ける
- 小さく始めて、効果を見ながら広げたい
自社で対応する場合も、最初の方針づくり(どのキーワードを狙うか、どのページから直すか)だけを外部に相談し、日々の作業は自社で進める、という形もあります。自分で進める手順はSEO対策は自分でできる?、サイトの作りの点検項目は内部SEO対策のチェックリストで解説しています。
予算が少ないときの始め方
予算が限られている場合は、次の順番で小さく始めるのがおすすめです。
- Google Search Console に登録する: 無料で、自社サイトがどんなキーワードで表示されているかを確認できます。
- 問い合わせに近いページから整える: サービス紹介や料金のページなど、問い合わせにつながるページのタイトルや内容を見直します。
- 問い合わせにつながるテーマの記事を少しずつ増やす: 「サービス名+費用」「〜の選び方」など、依頼を検討している人が調べるテーマから書きます。
すぐに問い合わせが必要な場合は、広告と組み合わせる方法もあります。詳しくはSEOとリスティング広告、どちらから始めるかの記事で解説しています。SEO以外の施策も含めた外注先の選び方は、マーケティングの外注先の選び方の記事をご覧ください。
よくある質問
SEO対策の費用は、月額いくらくらいですか?
依頼する内容によって大きく変わります。SEO会社などが公開している料金情報では、SEOコンサルティングで月額10万〜50万円とする例が多く見られますが、記事制作やサイトの修正が含まれるかどうかで中身は大きく違います。月額だけでなく、含まれる作業と契約期間の総額で比べてください。
成果報酬型なら、損をしないので安心ですか?
順位が上がらなければ費用がかからないという利点はありますが、対象のキーワードが問い合わせにつながる語なのか、どんな方法で順位を上げるのかを確認する必要があります。Googleは、上位表示は誰にも保証できないこと、順位を操作する目的のリンクの売買はスパムにあたることを公式に説明しています。
SEO対策は、自分でもできますか?
できます。Google Search Console への登録、問い合わせにつながるページの見直し、お客さまの疑問に答える記事づくりは、専門的な知識がなくても始められます。自社の商品やお客さまに詳しい人が書く記事は、外部の会社には書けない強みにもなります。方針づくりだけを外部に相談する方法もあります。
SEOは、どれくらいで効果が出ますか?
サイトの状態や狙うキーワード、競合の強さによって変わるため、決まった期間はありません。Googleの公式ガイドでも、変更が検索結果に反映されるまでに数時間から数か月かかることがあるとされています。新しく記事を増やして評価を積み上げる場合は、数か月以上かかることが多いため、すぐに結果を求めず、見直す時期をあらかじめ決めておくと判断しやすくなります。
SEO記事の制作費用は、1本いくらくらいですか?
公開されている料金情報では、3,000字前後の一般的な記事で1本2.5万〜5万円とする例が多く見られます。キーワードの調査や構成づくり、画像の用意、専門家の監修が含まれるかどうかで金額は変わります。安さだけで選ぶと、内容の薄い記事が増えるだけになることもあるため、サンプル記事を確認してから依頼しましょう。
まとめ
- SEO対策の費用は、コンサル・内部対策・記事制作など「何を頼むか」と料金体系で大きく変わる
- 公開情報では、コンサルは月額10万〜50万円、記事制作は1本2.5万〜5万円とする例が多いが、必ず見積もりで確認する
- 見積もりは、含まれる作業をそろえ、初期費用や別料金を含めた契約期間の総額で比べる
- 順位の保証や被リンクの販売をうたう業者には注意する。上位表示は誰にも保証できない
- 作業ごとに「社内」「一緒に」「外部」に分けて考えると、少ない予算でも始めやすい
SEOは、費用をかければ成果が出る、というものではありません。自社にしかない知識や経験を生かしつつ、足りない部分だけを外部に頼むことが、費用対効果を高める近道です。自社がSEOに向いているかどうかは、SEO対策は意味ない?で判断のポイントを紹介しています。
参考
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